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任意整理の際の長期分割について

任意整理の場合、標準的には3年から5年程度で返済しますが、それより長期の返済での和解はできないのでしょうか?

実際のところ、3年より長期の分割に応じないことが明確な業者は、大手では少数です。たとえば、シンキ(ブランドとしては”ノーローン”)は、概ね3年、最大でも40回弱の分割にしか応じません。それゆえ、借入がシンキ一社なら、グレーゾーンを引き直して正しい残高にしても、なお3年程度で完済するだけの余裕がないなら、破産や再生を検討せざるを得ないでしょう。

しかし、他の大手業者はさらに長い期間での返済も可能です。例えば、アコム、アイフル、レイクは、多くの場合5年程度までは認めてくれます。特に、アコムについては、総額が大きく、本人の収入では長期の分割もやむを得ないという場合、6年、7年という長期を認めてくれる場合もあります。

また、プロミスについては、3年までなら元金で和解できることが多いですが、5年分割を求めると、和解日までの利息(あるいはその一部)を求めてくる傾向があり、微妙です。任意整理の原則は元金での和解ですから、プロミスに関しては、なるべく3年以内で和解したいところです。

カード会社に関しては、ニコス、オリコ、エポス、クレディセゾン、セゾンファンデックスなど大手は、たいてい、5年までは応じてくれます。それ以上の長期になると、個別交渉で特別に認めてもらえるかどうか、というところですね。

ちなみに、ジャックスは、8年分割が可能なケースが多いです。

上記のように、業者によって異なるものの、3年で返すのが標準だからと言っても、それを超えての長期分割ができないわけではありません。多くの債権者は概ね5年程度は応じてくれると考えてよいでしょう。

ただし、残高が少ない場合は、そうとは限りません。例えば、10万円を50回分割、2000円ずつ、で和解交渉しても、“当社は月々最低3000円以上と決まっているから無理”などといわれて交渉が難航する場合もあります。そう言われても粘り強く交渉して応じてもらえることもあるのですが、ただ、限界はあります(例えば、1万円の債務を30回払い、などというのはまず無理ですし、銀行の振込み手数料がもったいないので、そういう少額の場合は、一括か、2回、3回程度での支払いが望ましいといえます)。

また、一部に、一括しか応じない、とか、6回までしか応じない、とか、極端な対応をする業者もあります。そういうところは、ほとんどが小規模な業者ですが、かつて中堅業者だったところでも、そういうところはありますので、注意が必要です。

ただ、大部分の業者は、ある程度残高があるケースでは、5年程度の長期分割が可能なので、返済が難しくなったときは、まずは、あきらめずに、任意整理の可能性を探ることが望ましいと言えます。
*金額が多く返済可能額が少ない場合等、最初から破産や再生を検討すべき場合もありますので、あくまで任意整理ご希望の場合にはまずは検討してみましょうという趣旨です。

*上記はすべてこれまでの当事務所での交渉実績を元に書かれています。今後の交渉の成功を保証するものではありませんので、ご注意ください。


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